子育て・教育

図書の缶詰

図書の缶詰
 
 
◆ 鮫川小学校 吉田 智 校長「おすすめの本」 
図書の缶詰

「叱らない」が子どもを苦しめる
(薮下 遊 著  ちくまプリマ―新書)

 「ほめて伸ばす」ことを小学校では大切にしています。もちろん、子どもはほめられることで自分に自信を持ち、やる気が出て、伸びていくものです。しかし、「ほめる」ことだけでは人としての成長はどうなのでしょうか。今、学校や家庭で問題となっている不登校やいじめ、友達関係について考えさせられるのが、この本でした。
  現代を、そして未来を生きていく子どもたちが、立派な社会の一員として生きていくために、今必要なことは何か。「叱る」ことの意義や、その「叱り方」を学ぶことのできる本です。『「世界から押し返される」経験の減少が「思い通りにならないと耐えられない」心を生む』と、筆者は警鐘を鳴らしています。
様々な問題を抱える児童・生徒と関わった、スクールカウンセラーとしての実例から見えてくる、今の子どもたちの問題を考えさせられる一冊です。

 
 
 
◆ 鮫川中学校 小野里 高広 校長「おすすめの本」
   ハヤブサ消防団
  (池井戸 潤 著、集英社) 
 
 この小説の主人公三馬太郎はミステリ作家で、有名な賞を受賞しながらスランプに陥っていた折、心機一転東京から父の出身地である中部地方のU県八百万町のハヤブサ地区に移り住むことを決めました。太郎は、移住して間もなくハヤブサ地区の消防団に入団し、地区の人たちとの親交を深めていくことになります。ところが、太郎は消防団員として連続放火事件や失踪者捜索活動などに関わっていきながら、それらの事件がソーラーパネル設置のためだという用地買収活動や地区に出入りしている新興宗教集団と関わりがあるのではないかと推理します。この推理を信頼する地区の人々に打ち明けると物語は急展開していきます。ハヤブサ地区が人口1,000人ほど、標高が500メートルの自然豊かな田舎…、そして消防団を軸とした深い人間関係…など、鮫川村と重ね合わせて思い描きながら読んでも面白い要素がたくさんあるミステリ娯楽小説をお薦めします。
 
 

 

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