保育園留学体験者の声15(留学全体の感想)
| 体験者情報 | ご家族4名(子ども2人) |
| 体験メニュー | ジャージー牛の乳しぼり体験、星空観察体験 |
| 体験日 | 令和7年8月下旬 |
| 感想 ※留学全体の感想をいただきました |
母の実家が田舎であるため、毎年夏になると海や山、川や田んぼに囲まれた祖父母の家に帰省していました。そこで感じた虫の声や、朝の爽やかな空気、夜空いっぱいに広がる星の輝きは今でも大切な思い出です。都市部で生まれ育つ息子にもそうした自然の中でしか味わえない体験をしてほしいと思い保育園留学に参加することを決めました。 鮫川村を選んだのは、夫婦揃って東北へ訪れたことがなかったため、「行ってみたい」という気持ちがあったこと、そして何より「村」という響きに“昔話みたい”と惹かれたからです。 今回、息子がお世話になった、さめがわこどもセンターは、背景に山があり、さらに廃校になった小学校を保育園として活用しているとのことでした。その校舎はまるで絵本にでてくる学校のように可愛らしく、正面に時計がついていて「学校」と聞いて思い浮かべる典型的な姿をしていました。到着した瞬間、私の方が思わずテンションが上がってしまったほどです。地元でよく見かけるマンションの一角にあるような保育園とは全く雰囲気が異なり、自然に囲まれた環境でのびのびとした時間が流れていました。 園には、たくさんの昆虫がいて、息子は念願だった本物のカブトムシに大喜び。さらに先生が「2匹あげるよ」と声を掛けてくださり息子の目は嬉しさでキラキラと輝いていました。そんな楽しい体験から始まったからこそ、そのままの勢いで保育園生活に入っていけたようで私たちが帰った後も不安そうな様子はなく、平気で教室に入っていきました。拍子抜けしてしまうほどでしたが(笑)、きっと担任の先生の優しい声掛けにも安心したのだと思います。車で帰る時には、ちょうど外で水遊びをしていて、遠くの方で両手を上げてジャンプをしながらはしゃいでいる息子の姿が見えました。初日からそんな姿を見ることができ、私たちまで嬉しい気持ちになりました。 滞在期間は「農家民宿まどろみ」に宿泊しました。宿のオーナーである、前田さんご夫妻には本当にお世話になりました。息子はすっかり懐き、「おばちゃんに保育園で作ったカブトムシを見せたい!」「おばちゃんのところに行こう!」と本当のおばあちゃんのように慕っていました。また、たまたまご近所の方と母屋でお話する機会があり、鮫川村についての貴重なお話をたくさん伺うことができました。地域の方々と交流することを目標としていた私にとっても思いがけない嬉しい出来事で、全てメモに残しておきたいほどありがたいお話ばかりでした。さらに、毎日通った手•まめ•館の店員さんたちからも貴重なお話を聞くことができ、これも私にとっては大きな財産となりました。 また、村ではたくさんの体験をさせていただきました。まず、ファームつばさでは、乳搾り体験をさせていただきました。息子は初めての乳搾りに恐る恐る挑戦していましたが、清水さんの優しい手ほどきのおかげで、上手にミルクを絞ることができました。私も初めて挑戦し、緊張しながらもどうにかミルクを出すことができ嬉しかったです。夫は、清水さんから聞く、牛の交配や体型管理のお話に興味津々で、後から私に「初めて聞く話だったなぁ」と楽しそうに話していました。最後に、ファームつばさで作っているチチアイスをいただきました。ラクトアイスなどとは違い本当に濃厚で美味しく感激!息子は「牛乳嫌い!」と言って食べませんでしたが、私は息子の分と自分の分の2本をペロリと完食してしまいました(笑)。息子は、「牛に餌をあげるのが楽しかった!でも、舐められたのが気持ち悪かった!舌はツルツルしていたよ!人と同じだね!牛、大きかったねぇ!」と牛乳は苦手でも、乳搾り体験は大満足した様子でした。翌日、ファームつばさの牛乳を見つけて買ってみるとこれまた濃厚で美味しくてびっくり!「ヒロコちゃん(牛)のミルクも入ってるのかなー」と話しながらペロリと飲んでしまいました。 また、夜には鹿角平天文台で星空観察をしました。息子にとって満天の星空は初めての体験で駐車場に降り立った瞬間から、「星が綺麗!」と大喜び。まだ天文台に着く前から「明日も来よう!」と言うほどでした。天文台では、なんと土星を見ることができました。これには、私と夫が大興奮!息子よりもはしゃいでしまいました。息子も飽きることなくいつまでも星空を眺めていました。息子にこんな素晴らしい星空を見せてあげられたことが何より嬉しかったです。 鮫川村では「まめで達者な村つくり」をスローガンに大豆作りに力を入れていると教えていただきました。私たちは滞在中、手•まめ•館で、味噌や納豆、村の方々が作った野菜やお惣菜を買って夕食にしていましたが、何を食べても本当に美味しい!。お味噌汁にまどろみの前田さんが作ったお米、そして、手•まめ•館で買った手作りのお惣菜があれば、どんな豪勢な食事よりも贅沢で幸せな時間になりました。水や自然が綺麗だからでしょうか。素材の味がどれも驚くほど美味しかったです。特に、私のお気に入りは「おからドーナツ」。あまりに美味しくて毎日一袋食べ切ってしまい、夫に呆れられるほどでした(笑)鮫川村での生活では、食事に困ることは全くなく、むしろ毎日楽しみでした。 たった1週間の滞在でしたが、息子は毎日とても楽しそうに過ごしていました。保育園では最後にみんなが盛大にお見送りをしてくれて。息子はいまいちピンときていない様子でヘラヘラとお別れしていましたが、私の方がウルッときてしまいました。本当に、さめがわこどもセンターの先生方やお友達には感謝の気持ちでいっぱいです。鮫川村でお世話になった皆様、本当にありがとうございました! 普段は冷めている夫も、村を後にする時、車内で「寂しいな…。また来たいな。」とポツリ。そんな言葉が出るくらい、私たちにとって大切な時間になりました。 後日談ですが、息子は地元の保育園に戻った初日、泣いてしまったそうです。ようやく、「もう鮫川村のお友達に会えない」ということを理解したのかもしれません。そして、私たち夫婦も、地元に戻ったその日、気温42度にげんなり。鮫川村は涼しかったなーと恋しく思いました。そこで私が冗談で「もしかしてさ、鮫川村なんて本当はなかったのかもよ!まどろみのおじちゃんもおばちゃんも、こどもセンターのみんなも、手•まめ•館の人たちもみーんな狐だったりして。今行ったら村のあった場所は藪の中かもよ〜(笑)」と言ったら夫に「お前は本当にそういう昔話みたいなの好きだよな」と笑われました。それくらい、現実離れしたふわふわと楽しい1週間。縁もゆかりもなかった鮫川村が私たちにとって大切な場所になりました。息子も私たち夫婦も鮫川村での素敵な出会いや経験に心から感謝しています。皆さま、本当にありがとうございました。 |
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保育園留学の様子 |
教えてもらいながら乳しぼりに挑戦する様子
記念の写真を受け取った様子 |
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電話番号:0247-57-6332 ファックス番号:0247-49-3363
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- 2025年10月2日
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