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   木ユキ子さんは、着られ   なくなった衣類などの使わなくなった物を利用し、バッグや人形などを作っています。 「何かに使えるんじゃないかと思って、何でもとっておくんだよ」と布やボタン、レース生地などを見せてくれました。汚れて着られなくなった衣類はきれいな部分だけを切り取り、ボタンやビーズなどの装飾は一つ一つ衣類から外して保存しています。 「昔から裁縫が好きでね。ずいぶんいろんな物を作ったよ」と話すユキ子さん。時間を見つけては、手縫いで少しずつ作っています。ある物で何を作れるのか考えながら試行錯誤を繰り返します。「新しいものが一つできると夢中になって何個も作ってしまうんだよ」と笑いました。ユキ子さんの自宅の玄関や室内には、作った人形などがきれいに飾られています。 実際に売られているエコバッグを参考に保存しておいた布で作ったり、ラップの芯や布、ビーズなどで人形を作ったり、欲しいと思ったものを買うのではなく、使わなくなったものを利用して作ってしまいます。「ごみとして出すのはいつでもできるから」とボタン一つ無駄にせず、ユキ子さんの工夫と技で新しい命が吹き込まれています。   では、資源循環型社会   を目指す「バイオマスヴィレッジ構想」の一環として、平成二十二年度から家庭などから出た廃食油を回収し、バイオディーゼル燃料に精製。学校給食配送車の燃料として利用しています。 廃食油は農産物加工・直売所「手・まめ・館」で回収しています。廃食油を持参すると専用のポイントカードが発行され、ポイントがたまると豆腐と交換することができます。 舟木由美子さんは廃食油の回収に協力している一人です。家庭では注ぎ足して使うことが多いため廃食油はなかなか出ませんが、以前までは凝固剤で固めてから可燃ごみとして出していました。また、実家では旅館を経営していたため大量の廃食油があり、ごみとして出すことも一苦労だったといいます。「一度にたくさん出すのも申し訳ない気がして。ペットボトルに入った廃食油がまだたくさんあるんです」と話します。「手・まめ・館で回収するようになって、ごみとして出す手間がなくなって助かっています。燃料にもなるし、豆腐と交換できるので、廃食油をただのごみにするのはもったいないです」といいことづくしだそうです。鈴木ユキ子さん (西山字田中)ボタン一つ無駄にせず新しい命を吹き込むReuse再使用鈴玄関でユキ子さんの作品がお出迎え。着られなくなった着物やワンピース、風呂敷を利用して作った人形の数々。その他、ラップの芯や衣類に付いていたボタンやビーズなども使っています。舟木由美子さん (赤坂東野字広畑)ごみにするのはもったいない廃食油が燃料と豆腐にRecycle再生利用村バイオディーゼル燃料で走る学校給食配送車。廃食油も貴重な資源の一つとして回収、精製し、燃料に生まれ変わります。

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